第9話 『 セクシー!マッキングCONTEST  〜ゲスト 仲野仁人〜 』

 ウチの店の年中行事のひとつ、秋のサーフィンコンテストが今年も行われた。
 普通コンテストといえば、あちらこちらからエントリーを募り、大勢のサーファーを集めて、その中で波乗りの実力を競いあい、勝った者も敗れた者も更なるテクニックやスキルの向上に向けてガンバロー!というのがおきまりのパターンだと思う。当然ウチのコンテストにも勝敗もあるし、その結果で起る嬉しさや悔しさを、明日へのモティベーションに昇華させるサーファーも沢山いる。

 ケド、やってるこっちとしては、「技術!勝敗!テクニック!」なんてのはたいして重要なことではない。そもそもこのコンテストなるものを始めようと思ったきっかけも、「一年に一回くらい、波の良い時にホームブレイクを独占しちゃう日があってもいいでしょ!いつものみんなでワイワイガヤガヤ、友達や家族なんかも連れてきて、ピクニック気分で楽しくやっちゃおうよ!」くらいな軽いノリだったしね。
 この辺で行われるコンテストの案内によくある、「波のコンディションによってはポイントの変更もあります...」なんて文句はウチのコンテストには全くもってナンセンス、ホームでやんないでどーすんの?って思う。

 ヘリポートローカル達には、こういう楽しいコンテスト続けていくことで、どんどん自分のホームブレイクを愛していってもらいたいし、「ガツガツすんなよ、サーフィンは常に楽しむものなんだゼ」という事もよくよくわかってもらいたい。


 そうそう、こんなくだらない話はどーでもいいとして、今回のコンテストにはビッグゲストが来てくれたんですよ。はるばる遠く四国は徳島から、MOVESサーフボードの仲野マサトPROが、イキのいい最新型のサーフィンを携えて、彼自身初となる新潟へ来てくれました。以前にも徳島や千葉でも彼のサーフィンは見たことがあったのですが、我らのホームブレイクでも期待を裏切ることなく、スタイリッシュでメリハリのある、超高速型サーフィンを思う存分見せつけていってくれました.今回プロのサーフィンというものを初めて生で見たというローカルも沢山いたようで、みんなかなり刺激を受けたのではないでしょうか?

 マー君、機会があったら是非また、昼も夜?もFUNな街、新潟へ遊びに来て下さい、待ってるよん!
  


四国のケリーは伊達じゃない。仲野マサトPRO

テントの中ではBBQやとん汁が

伊藤憲一、涙の初優勝!

ベストライディング賞、リトルオッキー中沢孝司






 ...コンテストから数日後、音楽好きの有志数名で、とあるコンサートへ出かけてきた。そのアーティストは日本を代表する実力派女性ボーカルだったのだが、我々の誰もが初めて見るアーティストということで、かなりの期待を胸に、かなりのアルコールを胃袋に、幕が上がるのを待った。
 果たして、あっという間の二時間であった。「最高だった」「感動した」「魂が震えた」どんな言葉を並べても安っぽく感じられてしまうほど良かった。本当に良いものは言葉にするのが難しいんだとワカラサレタ夜だった。みなさんも機会があったら観に行ってみてください。

ポキッと折る、光る棒は忘れずに
 

 

 

 

 
2003年11月26日SS